食用は危険?皮膚呼吸?金粉の都市伝説
金粉は様々な場面で使われていますが、誤解もまた多い物質です。
ここではそんな金にまつわる都市伝説と実際のところを紹介します。
まず、食用に関する誤解についてです。
金箔をはじめ、料理の飾りに使われている金ですが、これを食べても大丈夫なのでしょうか。
結論から言うと金は体内に吸収されることはありません。
そのため、食べても大丈夫です。
これに関連する都市伝説として、金にはヒーリング効果があり体内に摂取すると美容にいいとも言われますが、こちらも誤りです。
体内には吸収されることはないため、効果はありません。
それでも金は富の象徴ですから、もしかしたら金を見ると心理的に良い効果はあるかもしれませんが、それはプラシーボ効果のようなものでしょう。
金粉はテレビのバラエティ番組で全身にふりかけられた人が登場することがありますが、これは皮膚呼吸ができなくなるので危険だという話もあります。
これに関しても信憑性はありません。
人間は確かに皮膚呼吸を行っていますが、より大切なのは口や鼻から空気を取り入れることです。
そのため皮膚が金粉で覆われていても大した影響はないでしょう。
ちなみに、この都市伝説が誕生したのは有名なイギリス映画「007」シリーズです。
第7作目の「ゴールドフィンガー」で皮膚呼吸ができず死んでしまう役がいたことで、この誤解が広がったと言われています。
この映画はシリーズ最大級に大ヒットしたので、より広く流布されたと言えるでしょう。